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ゆーすけべー日記

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「七瀬ふたたび」筒井康隆

筒井康隆著、1972年に上梓された本作「七瀬ふたたび」。 人から薦められて読んだものの、実は三部作シリーズの第二部にあたるものだった。 主人公「七瀬」をめぐるシリーズには第一作「家族八景」、第三作「エディプスの恋人」がある。 しかし、第一部を読まずしても十分に楽しめるものであり、 また、シリーズの中でも本作の評判はよいようだ。

七瀬ふたたび
七瀬ふたたび

七瀬は人の心が読めるエスパー「精神感応能力者(テレパス)」 であると同時に、 美しい美貌を持ち備えた若い女性である。 それ故、彼女を目の当たりにした 欲情した男どもの心理を、あけすけに七瀬は知ることができる。

(白い皮膚)(肉)(よく締まった肉)(小さくて赤い唇)(太腿)(しめつける)(気をやるおれ)
(締まっている)(眼がいい)(弾力性が)(びんびん感じるんじゃないか)(弾力性が)

そんなテレパスの七瀬は、同じエスパーとしての能力を持つ仲間と出会っていく。 そして、段々と、エスパーを抹殺しようとする敵がいることを知り、対決を挑む。 ラストは、そこまでやるかと思わせるほどの怒涛の展開で幕を閉じる。

上記した通り、七瀬の心を読む描写を含め、 存在するはずのないエスパーの心理状況や考えが見事なまでに捉えていてあっぱれである。 そのためか、全体的を通しいい意味での「ぶきみ」な雰囲気があり、 それが作品に引き込まれる要素となっている。 人にはない特殊な能力を持ったエスパーとしての孤独。 急展開の最後には、それをまさに痛感し、涙を誘う。

筒井康隆といえば、「時をかける少女」の原作者として有名である。 最近話題となったアニメ版は見たいと思いながらまだ見ていないのだが、 たまたまテレビで放送されていた原田知世主演の実写映画を見る機会があった。 この作品もSF的内容が主軸となっていると同時に、 「七瀬ふたたび」で感じた「ぶきみ」な雰囲気を併せ持った、 筒井康隆ならではの世界観を体験することができる。

有名な作家、そして作品であるが、やはり読まなくては感動できない。 七瀬シリーズその他を読むかは別として、これからも、 いろいろな作家の著名な小説を読んでみたいと思う次第だ。

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