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ゆーすけべー日記

はてなBlogってどーなの!?

1000冊分の10冊 - 本について語ろう

本について語ってみよう。

hon

俺もそれなりの年になったのか、「人に何かを教える」機会が増えてきた。 その中でも大きなウェイトをしめるのが本の紹介である。 俺はとある半年間猛烈に読書をした時期があってそこで人が変わった。 そこで「本」は人に大きな影響力を与える力があると実感したものだ。 だからこそ、「何か変わりたい」と思っている人に対して、 教えるとならば本を紹介する、というのは自然な成り行きである。

もし、俺のことを少しでも「慕ってくれて」、 「変わりたい」という意識を持つような人がいるとすればこのエントリー参考になるかもしれない。

さて、先ほどその紹介のための本を見つけようという目的で、 もしくは自分を構成するものを把握する意味でも本棚を見渡してみた。 すると面白いことがわかった。

俺が現在自宅に持っている本、いわゆる蔵書はおよそ1000冊あった。 それには捨てられなかった雑誌、漫画もだいたい含まれている。 冊数の算出は、 本棚のひとつの棚には約30前後冊の本が入っていて、それがだいたい30以上あることから推測した。 それなりの数なので、よく考えたら読んでないという本が半分はあることだろう。

そして、そこから人に自信を持って 紹介できる本を拾ってみると小説を除いて10冊ほどしかないのである。 まぁ、ピックアップしたのは実際には20冊前後なのだが、 ある程度専門分野の本を除いてみると10冊になったという顛末だ。 これらの本はその著者が言いたかったことをよく覚えているし、 逆に言うとそれ以外の本はあまり覚えていないとも言える。 つまり、100冊に1冊くらいしか俺の場合、印象的な本は見つからないということで、 そんなものなのかもしれない。

この10冊は大体以下のカテゴリにわけられた。

  • 「本」についての本
  • 「生き方」について前向きになれる本
  • 「文章」について感銘できる本
  • 「社会」について勉強できる本

さて、簡潔な書評と共に、この10冊を紹介する。 繰り返しになるが、明らかに俺を変えた本だらけなので、 もし読む気になれば、「騙されたと思って」読んでみるといい。 割と高い確立でいい結果が返ってくると思う。

1. 読書力 - 斎藤孝


読書力 (岩波新書)
posted with yusukebe.com::AmazonSearch on 2010.4.29
  • 斎藤 孝
  • 新書 / 岩波書店
  • Amazon 売り上げランキング: 7005
  • Amazon おすすめ度の平均: 4.0
    • 3 読書への第一歩
    • 2 オナニー読書論。自己満足感が否めません。
    • 5 読書欲が倍増
    • 4 読書会が楽しそう。
    • 3 本のレベル分けが、本選びの基準になりそう。
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あまり斎藤孝氏の本を最初に紹介はしたくないのが正直なところである。 だが、順番としてここから入るのがオススメなのと、 この本ばかりは著者が斎藤氏だからという点でミーハーと言われようがなんだろうが、 好きだからしょうがない。 これは「本を読む気にさせてくれる本」である。 大学院生の時間が余分にあった昼過ぎ。 地元のディーズで「加速する」ようなスピードで線を引きまくりながら、 むさぼり読んだ思いである。 本を読み始める前に「本についての本」を読んでおくのは悪くないと思う。

2. 本を読む本 - M.J.アドラー / C.V.ドーレン


本を読む本 (講談社学術文庫)
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  • J・モ-ティマ-・アドラ- V・チャ-ルズ・ド-レン
  • 文庫 / 講談社
  • Amazon 売り上げランキング: 1791
  • Amazon おすすめ度の平均: 4.5
    • 5 本ってなんだろう?
    • 4 これぞ読書法の定番
    • 3 読了してないです、挫折しました。
    • 4 学生のときに見ておくべきだった本
    • 5 必読書だった。
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非常に論理的に「本の読み方」を解説した優れた本である。 読書力に共感したもののなんとなくもの足りない気分になったら必ず本書は読んだ方がいいと言いたいところだ。 何より、装丁が個人的にベスト。 文庫本というサイズ、奇麗なフォント、最適な配置。 そこに最低限の言葉で一生涯糧になるような「本の読み方」が文章になっているもので、 「密度が濃い感じ」がたまらない。 「本を読む本を読む」のは非常に有意義な時間である。

3. 人生は手帳で変わる - フランクリン・コヴィー・ジャパン 編著


人生は手帳で変わる 3週間実践ワークブック
posted with yusukebe.com::AmazonSearch on 2010.4.29
  • フランクリン・コヴィー・ジャパン
  • 単行本 / キングベアー出版
  • Amazon 売り上げランキング: 87701
  • Amazon おすすめ度の平均: 4.5
    • 5 ウソではなかったです!人生は手帳で変わる!
    • 5 素晴らしいと思います!
    • 4 価値観を大切にしたタイムマネジメント
    • 3 価値観に根差した目標
    • 4 危機性より重要性を優先するという考え方
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「手帳で」変わると書いてあるが、 これは一部彼らの販売する「フランクリン・プランナー」なる手帳を買わすための文句と捉えることができる。 俺は彼らの商法の策略にははまりたくなかったので、 そのフォーマットを模倣したデータをイラストレーターで自作し、 A4の紙にプリントアウトして使っている。 結果的に、俺の人生は「A4」の紙で変わった。 この本の優れている点は、本当に自分のやりたいことを見つけるワークブックでもあり、 さらに、やりたいことをやる実践的な「行動にまでうつす」手助けをしてくれる点だ。 この行動までうつすことについて具体的に手を動かすことまで書いてある本はなかなか出会ったことが無かった。 「行動する」ことは簡単だ。 朝5分でもいいから時間を作り、その日の計画を俺が作ったようなA4の紙に線と文字を記入すればよい。 お金があるのであれば、フランクリン・プランナーを買えばいい。 この本に出会うタイミングが自分にとってうまくあえば、 人生を変えるのはそれほど難しくはないのかもしれない。

4. フリーエージェント社会の到来 - ダニエル・ピンク


フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか
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  • ダニエル ピンク 玄田 有史
  • 単行本 / ダイヤモンド社
  • Amazon 売り上げランキング: 2376
  • Amazon おすすめ度の平均: 4.5
    • 5 新しい働き方を気付かせてくれる1冊
    • 4 新しい仕事のあり方
    • 4 今の企業への勤め方がどれだけ不自然なことかわかる
    • 5 バランスが良い、弱い絆の力には驚いた。
    • 5 ネット社会がもたらした自営業の復活
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もし21世紀らしい社会人生活を送りたいのであれば、この本を読むといいだろう。 本書はダニエル・ピンクによる「フリーエージェント」という職業の人々に対するアメリカ内での、 彼曰く「国勢調査」をまとめたものである。 といってもお固くはなく、 「個が活/生きる」かもしれないこれからの時代における方向付けとヒントを与えてくれる。 会社に勤めているからといって 「フリーエージェント」という単語がピンと来ない方にもオススメできると思う。

5. 仕事のやり方間違えてます - 宮田秀明


仕事のやり方間違えてます―成功を手にする「理系思考」10の法則
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  • 宮田 秀明
  • 単行本 / 祥伝社
  • Amazon 売り上げランキング: 278805
  • Amazon おすすめ度の平均: 3.5
    • 4 ビッグプロジェクトに携わる人におすすめ
    • 4 挑戦・イノベーションのためのマネジメントの方法論
    • 2 なんかひっかかる
    • 3 新製品開発に役立つ、かな
    • 3 情報を咀嚼できれば使える
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「フリーエージェント社会の到来」で「個」について考えたら、 その個がより力を発揮するための「プロジェクト」について実践的に捉えていきたい。 この本はそういうタイミングにぴったりのとりわけ「ものづくり」に対する方法論についてまとめてある。 「本を読むための本」があるとしたら、「ものを作るためのもの、つまり方法論」があってもいい。 そしてそれを知っておくと強いのだ。 俺は本書にある「想像のプロセス」と呼ばれるものの作り方を大学の研究室で学び、 自分たちなりにアレンジし、それに従うと確実に新しいものが作れることを実体験した。 タイトルの「仕事のやり方間違ってます」というほど俺は指摘をするわけではないが、 もし、興味が湧いて読んでもらって賛同してくれれば、それについて一緒に語れるので楽しいだろう。

6. 走ることについて語るときに僕の語ること - 村上春樹


走ることについて語るときに僕の語ること
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  • 村上 春樹
  • 単行本 / 文藝春秋
  • Amazon 売り上げランキング: 7195
  • Amazon おすすめ度の平均: 4.5
    • 5 コツコツやっていこう!とあらためて思う本
    • 5 走りたくなる本
    • 5 市民ランナーのバイブル
    • 5 ランナー必見!
    • 4 すっと心に落ちた。
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46ページをとにかく見て欲しい。彼が小説を書き始めたキッカケについて書いてある。 人生を変えるキッカケは偶然なのか、どうでもいいことなのか、奇跡なのかわからないが、 とにかく「村上春樹」を生み出したその事実が載っている。 また、本書は、良質なエッセイとしてやけに面白い。 俺は彼の小説を全て読破しているが、面白さがわからないので、あまり人に勧めたくはない。 だが、この本はうまく言葉にできないが面白さがわかる。 読み返すと彼がトライしている正直に「自分に向き合う」ことに影響を受けて、 俺も自分に向き合おうと思える。 それはとても貴重な瞬間だろう。

7. 父の詫び状 - 向田邦子


父の詫び状 <新装版> (文春文庫)
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  • 向田 邦子
  • 文庫 / 文藝春秋
  • Amazon 売り上げランキング: 4091
  • Amazon おすすめ度の平均: 5.0
    • 5 懐かしさに涙があふれそうになる
    • 5 シックインジェクターの替え刃
    • 5 突き抜けた作品だと思いました!
    • 5 読みやすく、家族のありがたさが心に沁みる一冊です
    • 4 向田家の憎めない父
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「美しさ」を知ることのできる、今までであったことの無い種類の本だ。 はじめのエッセイのひとつを読み終わった時に、 女流作家を若干偏見でみている節があったのでその出来に驚いたものだ。 いや、男とか女とかもう関係の無い次元の話かもしれない。 そして、強烈すぎて、全て読破するのに異様に時間がかかってしまった。 だから読み切る必要は無いかもしれないが、とにかく少しでも読んで、 美しいと感じることができるの本は父の詫び状が抜群である。

8. 文章表現 400字からのレッスン - 梅田卓夫


文章表現400字からのレッスン (ちくま学芸文庫)
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  • 梅田 卓夫
  • 文庫 / 筑摩書房
  • Amazon 売り上げランキング: 46493
  • Amazon おすすめ度の平均: 4.0
    • 2 文章を書くのが苦手な人には向きません
    • 5 いい!
    • 3 詩や小説を書く人向けの本
    • 5 感性を解き放とう
    • 5 色々と勉強になりました
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文章を書く能力というのは、仕事や遊びの様々な場面でも活きてくるものだと思う。 構成というメタな部分、細工というマクロな点、またはその中間。 それぞれの表現の仕方はある程度抽象度を上げれば、文章のそれと共通している。 例えばプレゼンテーションだったり、友達との会話だったり、プログラミングだったり。 ただ、文章を習うというのは社会人になるとなかなか出会う機会がない。 そんな時に本書は400字から始められるというコンセプトで非常に出来がよい。 Twitterはたんなるつぶやきなのであまりオススメできないが、 ブログやウェブ日記だったら400字が書ける。 自分のこともそうだが、 こういう場で自分なりに文章を少数でもいいから誰かに向ってかけることはすごくいい自分を成長させる機会だ。

9. 稲盛和夫の実学 - 稲盛和夫


稲盛和夫の実学―経営と会計
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  • 稲盛 和夫
  • 文庫 / 日本経済新聞社
  • Amazon 売り上げランキング: 1634
  • Amazon おすすめ度の平均: 4.5
    • 5 2回目です
    • 4 経理をやりたいと思っていたが、やめました。
    • 3 「経営と会計」の指南書
    • 5 会社を大きくしたい経営者におすすめ
    • 5 稲盛和夫がたった一人の友人
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サブタイトルにある「経営と会計」について非常に「まともな」考え方がわかる名著である。 特に個人的には会計、つまりお金のやり取りに対する原理のようなものにかなり合点がいった記憶がある。 学生時代、これを読んでから、祭りの出店のリーダーをやったものだから、 かなり勉強になったものだ。「稲盛和夫と祭りの出店」。このコンビはオススメである。

10. ウェブ進化論 - 梅田望夫


ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
posted with yusukebe.com::AmazonSearch on 2010.4.29
  • 梅田 望夫
  • 新書 / 筑摩書房
  • Amazon 売り上げランキング: 4627
  • Amazon おすすめ度の平均: 4.5
    • 3 情報化社会を紐解く
    • 1 これはGoogleの宣伝本か?
    • 3 ネットのことを'ざっくり'知りたいなら
    • 5 向こう側の世界 新しい世界
    • 3 3年前にこの内容
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俺が一応ウェブの開発という業界に入るちょっと手前に本書は出版された。 その時点での、俺にとってのインターネット、特にウェブに対する経験と感じた気持ち、 そして「勢い」が梅田氏によって見事に具現化された書籍。 だから今では少々情報として古い可能性があるが、「あの時」にとっては「俺を表してくれた本」だった。 そして、この日記に感想を書いたら、本書を反映するように、 梅田氏本人からコメントがついたのだ。 それはもう感動して嬉しかった。 少々イレギュラーな経験だが、本を読むとこういうこともあるのだなぁ。

以上が1000冊分の10冊だ。 なるべく、俺を形成している普遍的な部分に影響を与えたものを偏りのなく選んだつもりである。

最後になぜこのエントリーを書いたのかを「蛇足的に」書く。

「新入社員、新入学生向けにオススメしてるんじゃない」と「媚びてない」ところをアピールしたいところだが、 実際のところ媚びているのかもしれない。 人に何かを押し付けるのはあまり好きではないと思っているが、 これは押し付けかもしれない。 本をプレゼントすることは、もしその本が相手にとって不都合だったら気を使わせるのでやりたくないと思うが、 実際のところ何度かやったことはある。

つまり、俺は正直に思えば、「教育的な何か」をやりたいのかもしれない。 ただ、「自分が感動したことを表現し続けたい」という思いは変わらない。 そう思って、このエントリー書いている。

以上、本について語ってみたわけで、 興味のある人は「本当に」本について語ってみたい。 何かリアクションがあれば、「本当に」というのは実際のアクションに落とし込もうと思う。 とりあえず、もし、ここまで読んでくれたならば、ありがとうという具合だ。